オリオンビール奨学財団は、沖縄県が抱えるさまざまな社会解決に着目し、中でも貧困問題についてはその深刻さを重く受け止めています。特にシングルマザーの貧困には、連鎖構造が生じていると考えています。まず、所得が低い仕事に就くことで生活が不安定になり家庭内不和から離婚率が高くなり、生活のために長時間働くことから子どもの養育に手を掛けられません。その子どもたちは、十分に勉学ができず大学進学が困難になり、その結果として親と同じく所得の低い職業に就くという連鎖構造が生まれます。
本事業では、公募によって選定された民間公益活動を行う4団体が実行団体として運営を行い、当財団が資金分配団体として助成等の資金的支援や人的ネットワ ーク構簗支援等を行ってきました。また有識者を招いた勉強会を定期的に開催するなどして方向性を定め、沖縄県内のシングルマザーが経済的自立への一歩を踏み出すための基盤構築を目指して、実行団体と資金分配団体が一体となった支援に取り組んできました。当財団の助成終了後も継続的に事業運営ができる体制づくりにも注力してきました。この場において、各実行 団体の3年間の取り組み内容、事業を進める中で見えてきた課題等をご報告いたします。
【事業基礎情報】
資金分配団体 | 公益財団法人 オリオンビール奨学財団 |
事業名 | 沖縄シングルマザーの活躍推進碁盤構築事業 |
活動対象地域 | 沖縄 |
実行団体 | ・株式会社アソシア ・公益社団法人沖縄県母子寡婦福祉連合会 ・株式会社レキサス ・特定非営利活動法人リトルワンズ |