2023年度業務改善PT「出資プロジェクトチーム」について
5年後見直しを受け、解禁された出資事業に関し、制度の活用などについて等についての意見交換が行われました。また、事務局側で現行の資金分配団体以外にも、他の民間公益活動を行う団体やそれを支援する投資家等にも広く意見を聴取し、フィードバックをすることで現実的であり、休眠預金 活用事業としてあるべき出資事業について検討しました。
今年度の業務改善PT「出資プロジェクトチーム」は、14団体15名の資金分配団体有志メンバーで構成され、全日オンラインにて開催しました。
※利益相反に留意するため、現行の事業の担い手が直接制度設計を行うことにならないよう配慮した上での議論が重ねられました。
活動報告
■2023年7月3日 第1回検討会
アジェンダ
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[議論概要]
- 新しく始まる制度である出資事業において、自由に意見交換を行いました。PTメンバーからは、ターゲットとなる事業のイメージ、経済的リターン・インパクトリターンの求め方、今後の議論テーマ等について広く意見が出されました。
■2023年7月28日 第2回検討会
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[議論概要]
- 既存の出資事業とは異なる、休眠預金活用事業の目的に即した出資事業について意見交換を行いました。PTメンバーからは、ヒアリング結果を参考にしつつもあらかじめ一定のコンセプト案を中心に据えた議論展開について提案がありました。
- リターンに関しては、金銭的な利回りやリスクについて検討されたほか、金銭的な価値だけではなく、社会課題の解決促進を含む広義の意味での価値創造を意識していく必要性についても言及されました。

■2023年10月10日 第3回検討会
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[議論概要]
- 出資事業に求められていることは、社会的成果の最大化と収益性の実現の両立であるという方向性で議論が進められました。両立を実現させることを考えられた際に、JANPIAや資金分配団体の出口戦略をどのように図っていくのか 、収益性に期待する投資家にどのように参画をしてもらうか明確に示していく必要があることが示唆され、様々な方法や案が提示されました。
- 出資事業が開始されることにともない、助成事業との役割分担についても意見が交換されました。
■2023年11月9日 第4回検討会
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[議論概要]
- 内閣府の出資事業の概要を確認しながら、休眠預金としての出資事業の在り方について確認がされました。検討会を重ねるうちに漠然としていた出資事業の活動内容がより具体的なイメージを共有しながら議論が進められるようになりました。
- 休眠預金が対象にしている、困難を抱える人や地域への出資を行うことは短期間での成果や収益は得られないが、初期投資として休眠預金を活用することで、後に大きなインパクトへつながるとの期待感が示されました。
■2023年12月21日 第5回検討会
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[議論概要]
- 内閣府の出資事業の概要やパブリックコメントの結果を確認しながら、出資事業の方向性について確認がされました。
- 社会的課題の性質にあわせた支援の形式となるように、整理をした上で制度設計が議論をされていくとよいという意見が示されました。
- また、全体として出資事業の方向性が良いものにまとまってきたので、今後は事業を行っていく段階にあるという意見も示されました。