業務改善PT2023|評価の在り方検討チーム

業務改善PT2023|評価の在り方検討チーム

「業務改善PT(プロジェクト)」とは、指定活用団体であるJANPIAと資金分配団体が、よりよい休眠預金活用事業を作り上げていくために、改善内容ごとに検討・議論など行う活動です。今回は2023年度業務改善PTの「評価の在り方検討チーム」の活動内容をご紹介します。


2023年度業務改善PT「評価の在り方検討チーム」について

今年度の業務改善PT「評価の在り方検討チーム」は、資金分配団体有志メンバー12団体 14名で構成され、2019年度事業の事後評価報告書から資金分配団体の評価の本質を深堀し、主に以下の3点について議論してきました。

  • 自己評価における評価目的の設定と定期的確認〜「誰のため、何のため」の評価か
  • 社会課題解決のための自律的・持続的な仕組みの構築:出口戦略をいかに評価するか
  • 評価における資金分配団体と実行団体の協業のあり方:非資金的支援をいかに評価するか

全6回にわたる検討会および各タスクチームでのミーティング等を経た議論の結果は、成果物としてまとめて公表予定です。

活動報告

第1回検討会 2023年7月5日

アジェンダ

  • 開会、業務改善PTの開催趣旨説明
  • メンバー自己紹介
  • 22年度の振り返り(JANPIA評価チームの取り組み状況・業務改善PT評価チーム)
  • 23年度の進め方について

[議論概要]

  • 22年度のJANPIA評価チーム、業務改善PT評価チームの実績を受け、23年度業務改善PT評価チームの進め方について意見交換を行いました。

第1回検討会 検討内容(ホワイトボード)

第2回検討会 2023年9月11日

アジェンダ

  • 前回振り返り・評価PT活動案についての説明
  • 活動内容詳細を検討
  • JANPIA評価チーム活動状況報告

[議論概要]

  • 前回共有されたメンバーからの意見に基づいて、JANPIA から活動案「事例からみる評価の本質」を提案。メンバーで合意の上、19 年度事業の事後評価報告書を読み合わせながら、評価の在り方を議論し、評価に関するヒントやアイデアの蓄積を目指すこととなりました。
  • 「事例からみる評価の本質」について、評価の本質を整理するときの獲得目標を整理する必要性や、深堀の視点を協議しました。

    [検討内容]
    ① 評価の本質を整理するときの獲得目標を整理する。
    ②「深堀の視点」を考える(19 年度以後評価報告書どういう視点から見るか/例えば、非資金的支援の評価のあり方、指標の設定、連携の拡がり、深堀したい分野など)
  • また、プラスαの活動として昨年度に引き続き「ピアラーニング」を行っていくことを決定しました。

ランチ勉強会

第3回開催までに深堀視点を明確化するため、 ランチ勉強会を企画しました。

アジェンダ

 ランチ勉強会第1回 20231013

 発表①「非資金的支援の評価」長野県みらい基金 高橋氏
 発表②「資金支援における資金分配団体と実行団体の評価の分業」JPF 藤原氏

アジェンダ

 ランチ勉強会第1回 20231013

 発表①「非資金的支援の評価」長野県みらい基金 高橋氏
 発表②「資金支援における資金分配団体と実行団体の評価の分業」JPF 藤原氏

[概要]

  • 第2回での「深堀の視点」の議論をJANPIAで3つの視点(1)社会課題解決のための自律的・持続的な仕組みの構築 2)(資金支援の)資金分配団体と実行団体の評価の分業 3)非資金的支援の評価。)に整理。視点を意識して、2019年度の事後評価報告の報告書の共有や評価方法について発表いただきました。 

ランチ勉強会第1回投影資料

ランチ勉強会第1回投影資料より

ランチ勉強会第2回投影資料

ランチ勉強会第2回投影資料より

第3回検討会 2023年11月7日

アジェンダ

  • 第2回検討会で議論された「深堀の視点」について振返り
  • 評価報告書を読み込む視点について協議
  • 視点ごとのチームを分け、次回PT開催に向けての準備を行う
  • JANPIA評価チームの活動状況報告
  • ピアラーニングの開催について協議

[議論概要]

  • 第2回での「深堀の視点」の議論をJANPIAで整理した結果、3つの視点になることを説明しました。1)社会課題解決のための自律的・持続的な仕組みの構築 2)(資金支援の)資金分配団体と実行団体の評価の分業 3)非資金的支援の評価。これをもとに議論が重ねられ、深堀の視点を2つの内容に修正しました。

    1)社会課題解決のための自律的・持続的な仕組みの構築(出口戦略、連携のあり方、地域・分野での広げ方)
    2)評価における資金分配団体と実行団体の協業のあり方(非資金的支援の評価を含む)
  • 決定した2つの視点でタスクチームを設定し、メンバーは希望するチームに参加。次回の検討会までに2019年度の事後評価報告書から、深堀りするのに相応しい報告書を検討し、読み合わせや輪読を行うことが決定しました。

  • ピアラーニングについて、今後各タスクチームの視点で読み込んだ報告書の執筆団体にヒアリングを行うことに決定しました。

第4回検討会(対面開催) 2023年12月14日

アジェンダ

  • JANPIA評価チームより活動の共有と意見交換
  • 全体議論
    1)23年度評価PTのゴールの確認
    2)評価報告書「誰のための」「何の目的か」
    3)各タスクチームの進捗状況の共有
  • 各タスクチームでの協議
  • 全体の共有・議論

[議論概要]

  • 第4回検討会は対面で開催し、活発な議論が行われました。JANPIA評価チームから活動の共有がなされ、評価PTメンバーと様々な意見交換が行われました。
  • 各タスクチームは、評価報告書の目的の解像度を上げることや活用方法、そのために記されるべき内容や形態、事後評価報告書には多様な表現方法、定性評価を数値化等、どの要素を共通項目として必要か等を議論。これらの気づきを改善につなげられる方法を今後検討することになりました。
  • 各タスクチームは、次回までに事後評価報告書を読み込み、報告書の執筆担当者にオンラインでヒアリングを実施しておくことが決定されました。

    <タスクチーム1>
    テーマ:社会課題解決のための自律的・持続的な仕組みの構築
    事後報告書:19年度事業 パブリックリソース財団 黒木さん

    <タスクチーム2>
    テーマ:評価における資金分配団体と実行団体の協業のあり方
    事後報告書:19年度事業 中国5県コンソーシアム 松村さん

会議室でグループごとに議論が行われている様子

グループ討論の様子(左:チーム1、右:チーム2)

第4回検討会の様子

第4回検討会の様子(対面とオンラインのハイブリッド開催)

第5回検討会 2024年2月6日 

アジェンダ

  • 報告書の読解とヒアリングを経てのポイント整理
  • 「深堀ポイント」の協議
  • JANPIAからの情報共有
  • 全体で気づき点の共有

[議論概要]

  • 第4回以降に、タスクチームごとにオンラインでミーティング等を重ね、対象とした事後評価報告書の執筆担当者にヒアリングを実施しました。その結果を踏まえ、第5回の検討会では、今まで議論してきた内容がどのように今後の評価に反映できるのかJANPIAへの提言を意識して議論がなされました。
  • タスクチームごとの深堀の視点からさらにポイントを絞って検討がなされ、「誰のための」「どのような目的」を持った評価報告書にしていくのか議論されました。

第6回検討会 2024年3月12日

アジェンダ

  • ミニ講義:総括的評価と形成的評価について、アカウンタビリティについて
  • 「JANPIAが評価から求めるもの」説明
  • 本年度成果物に関する議論

[議論概要]

  • 評価PT議論でメンバーが活用した用語「総括的評価と形成的評価」「アカウンタビリティ」の考え方について、本評価PTアドバイザー今田氏(CSOネットワーク)がミニ講義を行い、全員が意味を理解できるようにしました。
  • 今までの議論を受けて、JANPIA評価チームが「JANPIAが評価から求めるもの」を改めて整理した結果をメンバーに説明しました。
  • 今までの議論を評価PTアドバイザー今田氏が、深堀結果と浮彫になった課題に整理してまとめた内容をメンバーで確認。強調すべきポイント、不足点、追加コメント等を話し合いました。
  • 本年度の成果物は第6回の意見、オンライン上での意見交換、ミーティングを踏まえて、(仮題)「2019 年度事後評価報告書から学ぶ資金分配団体自己評価の現状と今後に向けての提言」として、まとめられます。