業務改善PT2022|評価検討チーム

業務改善PT2022|評価検討チーム

資金分配団体と指定活用団体であるJANPIAが、よりよい休眠預金活用事業を作り上げていくために、共に取り組む「業務改善PT(プロジェクトチーム)」。2022年度業務改善PTの「評価検討チーム」の活動を紹介します。


2022年度業務改善PT 「評価検討チーム」で目指すこと

休眠預金等活用制度における評価は、活動の成果を検証・可視化し、3つの目的「国民の理解を得る」「事業の資源配分に反映する」「活動の質の向上や発掘、民間資金や人材の獲得に活用する」に活用することを想定しています。

業務改善PT(評価検討チーム)は、この記事を書いている2023年2月時点では11団体13名の資金分配団体有志メンバーで構成されています。
2021年度の活動で打ち出した休眠預金等活用事業における評価の「あるべき姿」(*1)に実態が近づくように、JANPIAと資金分配団体が評価関連の業務改善のために課題を定期的に検討する場として以下の活動を進めてきました。

①現行の各種様式の検証をもとにした、「休眠預金等活用事業における評価の本質」の検討を進め、休眠預金活用事業における評価の本質一枚紙を作成すること
②JANPIAにおける評価関連の検討事項の情報共有、意見交換を行う場として、資金分配団体PO同士のピアラーニング(事例共有会)を実施すること

*1 2021年当チームの活動で「評価のあるべき姿」とは、「実行団体がやる気になる」「現場の役に立つ」 「事業改善につながる」「想定外のインパクトを可視化できる」「多様性が包含される」こととしました。

「業務改善PT2022」全体の活動経過報告はこちら|休眠預金活用事業サイト

活動報告

2022年7月15日 第1回 キックオフミーティング(オンライン開催)

アジェンダ

  • 開会、開催趣旨説明​
  • メンバー紹介​
  • 21年度活動の振り返り​
  • 22年度PTの進め方について(意見交換)​

[議論概要]

新しいチームメンバーで自己紹介を行った後、事務局からの説明で2021年度の活動について共有・振り返りを行いつつ、2022年度の活動目標、進め方、スケジュールについて意見交換を行いました。

2022年8月31日 第2回(ハイブリッド開催)

アジェンダ

  • 活動計画の確認(位置づけ、目的、活動スタイル、スケジュールなど)
  • 活動内容と獲得目標について全体討議、グループ討議
  • 活動のアウトプットと役割分担の確認
  • まとめ、今後のステップについて

[議論概要]
第1回の議論を踏まえ活動計画、獲得目標についてチームの認識統一を行いました。第2回はコロナ禍で自粛していた対面開催としました。

直接コミュニケーションのメリットを生かし、獲得目標に関する議論では、「一気通貫で評価の設計を見直す」「評価に関するキャパビル」について2チームに分かれて考えを整理しました。JANPIAのプログラムオフィサーも議論に加わり、評価で大事にするポイントや評価のことを分かり易く伝える人材の育成の重要性など参加者それぞれの視点から活発な議論が展開されました。

終始賑やか且つ楽しい雰囲気での検討会となりました。

第2回ミーティングの様子(対面とオンラインのハイブリッド開催)

グループ討論の様子(Aグループ・左、Bグループ・右)

2022年10月26日 第3回

アジェンダ

  • JANPIAからの共有(評価の近況報告など)
  • 22年度活動目的及び具体的活動案の検討

[議論概要]

2022年8月31日の議論では評価に関する各種様式や資金分配団体のプログラムオフィサーの実行団体に対する伴走の在り方・伴走力の課題に対する対応に力点が置かれました。

これを受けて、2022年度は①休眠預金活用事業における評価の本質一枚紙の作成②資金分配団体PO同士のピアラーニング(事例共有会)の実施を行うこととしました。

ピアラーニングについては、評価検討チームからさらに有志を募り5名の幹事で検討チームを結成、ピアラーニングの開催方針を検討し、第5回の検討会(2023年1月19日)までに2回、第6回(2023年3月14日)までに4回開催しそこで得られた知見を一枚紙の作成等にフィードバックすることを確認しました。

2022年12月14日 第4回

アジェンダ

  • JANPIAからの共有(評価の近況報告など)
  • 報告
    ー「現行の各種様式の検証をもとにした、『休眠預金等活用事業における評価の本質』の検討」に向けてのアンケート結果の共有、「一枚紙」のたたきについて
    資金分配団体PO同士のピアラーニング(事例共有会)の実施報告
  • 「一枚紙」の作成に向けて

[議論概要]
10月(第3回)の開催から2か月弱が経過し、この間JANPIAは休眠預金を活用した事業の5年後見直しなども進めてきました。

第4回検討会では、このようなJANPIA全体の動きや事業評価に関する取り組みについてメンバーと共有を行った後、11月25日に実施した第1回ピアラーニングの開催報告*と今後の開催予定を確認し、今年度獲得目標の一つである「一枚紙の作成に向けて」議論を進めました。

一枚紙作成については、ピアラーニングと同様にワーキンググループを作り、メンバーと一緒に課題の洗い出しを進めるだけでなく、資金分配団体としての評価の経験共有に関するアンケート、2023年1月には資金分配団体2団体にご協力をいただき申請から事前評価に至る一連のプロセスに関するヒアリング調査を実施するなど具体的な検討を進めました。

*当日の様子については後述していますのでそちらをご覧ください。

2023年1月19日 第5回

アジェンダ

  • 報告
    総合評価について、JANPIAより報告
    ー「一枚紙」ワーキンググループより報告​
    ーピアラーニング幹事より報告​
  • ディスカッション(グループ討議)​~「一枚紙」について
  • ピアラーニング今後のテーマの相談
  • 来年度に向けた意見交換​

[議論概要]

2回目となる対面開催では、前回同様JANPIAのプログラムオフィサーも参加して、第4回(2022年12月14日開催)以来ワーキンググループを中心に検討を進めてきた「評価の本質一枚紙」の素案について、その狙いや位置づけ、盛り込むべき内容についてグループ討議も交えて検討しました。

ピアラーニングでは、2023年12月21日に実行団体とのコミュニケーションをテーマに実施しましたが、これまでの開催で取得したアンケート結果や意見を共有しました。
ピアラーニングは、2022年度の活動では4回開催することとしており、残りの2回の開催テーマなどについて意見交換し方向性を固めました。

第5回ミーティングの様子(対面とオンラインのハイブリッド開催)

グループ討論の様子(Aグループ・左、Bグループ・右)

2023年3月14日 第6回


アジェンダ

  • 報告
    ―評価に関する取り組みについて

  • 一枚紙最終案について(グループ討議)
  • ピアラーニングの実施についておよび来年度の方向性について
  • 一枚紙活用方法について、今年度評価チームの学びの普及(全体討議)
  • クロージング

[議論概要]

2022年度の評価検討チームの活動は、評価の本質一枚紙の作成と資金分配団体PO同士のピアラーニング(事例共有会)を実施することを目標に進めてきました。

ともにワーキンググループでの検討を経て、評価の本質一枚紙は最終的に四枚紙として整理、ピアラーニングについても第3回までの開催から得られた知見等の共有を行いました。

2022年度の活動の最終回にあたっては、これまでの議論を振り返り四枚紙の活用方法とピアラーニングの継続等、今年度評価検討チームの学びの普及について討議し終了しました。


<成果物>

評価の本質4枚紙 [PDF(外部リンク)]

評価に関するピアラーニング

2022年11月25日 第1回

「しくじり先生から学ぶ!事業評価で苦労しないコツ~キモは事前評価にあった!?」

[進  行]READYFOR 株式会社 市川さん

[発 表 者]更生保護法人 日本更生保護協会 藤井さん、
             NPO法人 まちぽっと 小林さん

[参加者数]38名(評価検討チーム、発表者、関係者含む)

[概  要]
「しくじり先生から学ぶ!事業評価で苦労しないコツ~キモは事前評価にあった!?」というテーマで、休眠預金等活用制度が開始した初年度である2019年度に採択された資金分配団体に経験をご共有いただき、後輩団体の学びにさせていただく会を開催しました。

2022年12月21日 第2回

伝えたい 伝わらない その評価の意義♪ ~実行団体とのコミュニケーション編

[進  行]READYFOR株式会社 市川さん

[発 表 者]一般財団法人 ちくご川コミュニティ財団 庄田さん
              公益財団法人 みらいファンド沖縄 平良さん、嘉数さん

[参加者数]39名(評価検討チーム、発表者、関係者含む)

[概  要]
「伝えたい 伝わらない その評価の意義♪ ~実行団体とのコミュニケーション編」というテーマで、先輩資金分配団体に経験をご共有いただき、後輩団体の学びにさせていただく会を開催しました。

発表者写真

2023年3月10日 第3回

評価って、ぶっちゃけどうよ。~酸いも甘いも経験した3人が語る「本質」~

[進   行]READYFOR株式会社 市川さん

[発 表 者]公益財団法人長野県みらい基金 高橋さん
       公益財団法人東近江三方よし基金 山口さん
       一般財団法人社会変革推進財団 小笠原さん

[参加者数]30名(評価検討チーム、発表者、関係者含む)

[概   要]
「評価ってぶっちゃけどうよ。」をテーマに、19年度、20年度通常枠採択団体&21年度からスタートした業務改善プロジェクトに当初から参加してくださっている3名から、それぞれの評価に対する考え方や取り組みを共有いただきました。「事前評価のロジックモデルを実行団体と一緒につくることはとても大事で価値がある」、「地域の方とお話しながら成果指標を見つけていくことに注力している」といったお話がありました。

発表者写真

2023年3月17日 第4回

みんなどうしてる!?突撃!となりの評価指標~子どもの居場所/子どもシェルター事業を例に~

[進   行]一般財団法人 ちくご川コミュニティ財団 庄田さん

[発 表 者]特定非営利活動法人カタリバ 藤原さん
      公益財団法人パブリックリソース財団 田口さん

[参加者数]38名(評価検討チーム、発表者、関係者含む)

[概   要]
「みんなどうしてる!?突撃!となりの評価指標」というテーマで、休眠預金を活用した事業に取り組む資金分配団体に、どんな指標を設定しているのか、その指標の決め方などについて事例を共有していただき、参加者の皆さんと意見交換をしました。

発表者写真