2022年度業務改善PT 「その他制度関連(POの役割等)検討チーム」で目指すこと
事業規模・POの役割・3層構造 等、現場目線でのこれまでの状況を踏まえての制度全体を俯瞰した議論を行います。他のチームが対象としてない検討領域なども幅広くカバーしていきます。
本年度のメンバーは、9団体10名(+オブザーバー1団体1名)となりました。
活動報告
■2022年7月20日 第1回キックオフミーティング
アジェンダ
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[議論概要]
この制度運営で中核的な役割を担う「 PO の役割」、そして「資金分配団体の役割」について、現在の事業運営の現状から、まず議論し整理をすることとなりました。
段階的に、以下のような検討テーマへの優先順にをつけながら議論を進めて、方向性を整理していくこととしました。
[検討テーマ優先順]
- 制度運営の建付けに関すること
(1)POの役割の整理
(2)PO関連経費の検証
(3)三層構造の効果検証 - 担い手のすそ野拡大、支援を広げていく
(4)同一事業の連続申請の可否
(5)休眠預金活用の地域偏在の解消
(6)制度全般について
■2022年8月5日 第2回
アジェンダ
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[議論概要]
- メンバーの共通理解を図るため、JANPIAが過去公開した資料や、「資金分配団体 代表者意見交換会」でいただいたご意見などをメンバーに共有し、これまでのPOの役割に関する議論の振り返りを行いました。
- 意見交換では、以下のような発言がありました。
★実行団体への伴走支援という視点
ー「資金分配団体としての役割」「PO個人としての役割」という2つの側面から整理をしていく必要がある
ー組織としての知識ノウハウの蓄積、標準化にあたっては多様性の視点が欠かせない 等
★PO業務の統一感 業務の標準化
ー POの事務的な業務の標準化の視点から検討する
ーPOの専門性向上、支援の手法等は、それぞれの担当する事業の特性や、当該POのバックグラウンド等も踏まえて多様性に留意するべき 等
■2022年9月8日 第3回
アジェンダ
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[議論概要]
- 資金分配団体の役割、POの役割全般について、事務的なスキル・ノウハウといったハード面の標準化、ソフト面(各団体の多様性をふまえての組織対応力やPO個人の人間力的な要素)の整理を行いました。
■2022年10月12日 第4回
アジェンダ
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[議論概要]
- 前回の会議で整理したPOの役割をもとに、事務局で整理した「休眠預金活用事業における資金分配団体におけるプログラムオフィサーの役割」をたたき台として、参加者からの情報提供もいただきながら改めて内容について議論を行いました。
- 次回、合同会議にてこのチームから提案する検討内容について確認を行いました。
■2022年11月16日 第4回(資金管理等検討チームと合同開催)
アジェンダ
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[議論概要]
主な議論内容は以下の通りです。議題(1)
- エキスパートが事務作業を行い、POは状況を把握しながら伴奏支援、特にアウトカムの創出に注力している。資金分配団体を増やすためには、団体の持ち出しをいかに減らせるかも重要で、優秀な人材を集めるには今のPO人件費について十分かどうかについては、疑問を感じる。
- 地方の人材不足については、すそ野を広げていくために未経験の方を雇用することが必須であると感じる。その人材育成に関するコストを「POの役割」の中でどう明記していくか検討されるとよい。
- 案件形成が重要だと考えているが、そこから関わってもらうときに案件形成から公募に至るプロセスのコストをどうするかというところに課題感がある。
等
議論(2)
- 困ったときに専門家に相談できるという体制が、評価関連経費を活用して作れたのでありがたい。また専門家は大学の先生であることが多く、休眠預金の理解を深めていただく必要があることが多いが、事前・中間・事後評価で継続的にかかわっていただけるのでありがたい。
- 資金分配団体の評価関連経費5%は多いかと感じていたが、3年目にして使い切る見込みである。また、経費は人件費には当てず、評価アドバイザー謝金とアドボカシー活動に利用している。評価業務は外部に委託する専門的領域だと思う。POは基本的な評価の枠組みだけ理解し、専門家の方をコントロール(実践的なところは評価アドバイザーが実施)していった方が負荷の削減につながり、効率的な評価関連経費の使われ方になると考える。全団体において評価アドバイザーを使ってもらうようにしてはどうか。
等
「資金管理等検討チーム」と「その他制度関連(POの役割等)検討チーム」で合同開催しました。(ハイブリッド形式)