【事業情報】心のヨリドコロから始まるママと子どもの自立支援事業・未来ISSEY

【事業情報】心のヨリドコロから始まるママと子どもの自立支援事業・未来ISSEY

【2021年度通常枠<第1回>・実行団体・草の根活動支援事業・地域ブロック】特定非営利活動法人未来ISSEY/心のヨリドコロから始まるママと子どもの自立支援事業/資金分配団体:特定非営利活動法人 ひろしまNPOセンター


事業概要

『解決する課題』
付き添いや看護を担当する、病気や困難を抱える子どもの母親は、心理的ストレス・時間や場所などの制約があり、フルタイムで働けず離職することもある。そして将来的に自分と子どもの社会復帰・自立に対して不安を抱えている。また困難を抱える AYA 世代と呼ばれる思春期以降の若年層は、低い就職率・低賃金のため将来自立ができるのかという不安の中にいる。この状況下で社会復帰し仕事に就くには、在宅等で対応できるスキルを新たに身につける必要がある。技能習得する機会や意欲を取り戻し支えてもらえる場所(空間)も必要である。加えて自分で仕 事を生み出したり探したりしにくい状況もある。従って、課題は「病気や看護など何らかの制限があっても、子どもを守りながら頑張りたいと思っている」母親と、思春期以降の困難を抱える子ども本人が、心的・経済的自立への支援を受ける「場所(空間)」がないことと、技能を習得し収入につなげていくシステムそのものがないことだと言える。

『目指すべき姿』
母親・子どもたちがもう一度社会との関係性を取り戻していくために、まず①気持ちを受け止めてくれる場所や人が集う「ふらっとカフェ」を開設する。母親や子どもたちが、未来ISSEYのスタッフや学生ボランティア(医学・看護・教育・福祉分野を勉強中)・地域の方たちとの家族的な交流の中で、自分を取り戻し心理的に強くなると、経済的な悩みを解決したり社会的立場を再び取り戻そうとしたりする。また、母親と同じ経験をもつスタッフがここで働く様子を目のあたりにすることで、母親は自分の将来を見つめ直し、希望をもつことができる。そこでスキルを持ちたいと考えた母親や子ども本人に対し、②パソコンやプログラミング、ウェブなどのITの技術、絵やデザインなどのアートの技術、お金の稼ぎ方を学ぶマネーの知識、コピーライタ ーやウェブライターなど言語技術などのスキルを習得する「マイスタースクール」をカフェに併設する。また、地域の方たちが持つスキルを活かした「趣味スクール」も併設可能とし、ここにも学べるきっかけを作る。実力をつけた彼らに対し、③未来ISSEYが仕事の依頼ができる体制を整え、利用者それぞれが合う時間で仕事を行う。仕事をした経験は就職や起業に繋げることができるようにする。未来ISSEYはこれまでの約2年間の活動実績から動画・ IT 技術・プレゼンテーション等の技能を有する関係者・協力者が多数おり、法人そのものが仕事を受けて遂行・完了できる能力を有している。その中の業務を一部利用者に任せたり、フォローしたりできる体制がある。ゆえに自立していく力を支える支援・サポートを継続して行うことができる。また、これまでに構築した行政機関との連携をより密にし、仕事に繋がる企画に積極的に関わっていく。また④学生ボランティアや地域の方たちに、開放されたカフェ内で母親や子どもたちと触れ合うことで社会的課題を認知していただき、ボランティア活動の企画・運営に携わっていただく。この活動は県下に広がるよう行政機関へも働きかける。このことは 10 年後 20 年後の地域づくりに大きな影響を与えると考える。

『実施する活動』
・ふらっとカフェ・・・母親・思春期以降の困難を抱える子どもと地域の人・学生ボランティア・スタッフとのカフェでの交流
・マイスタースクール・趣味スクール・・・マイスタースクール就職・仕事につながるパソコンスキルやお金の知識を学べるスクールの開催、趣味スクール 趣味を楽しみ、資格が取得できる
・働ける場の提供・・・印刷物・映像制作・WEB サイト制作など広告・プロモーションの制作物を未来 ISSEY で仕事を受けれる仕組みにし、そこに母親や学生たちの働く場を設ける
・地域の人とボランティア活動を繋げる場所づくり(地域イベントへの参加、自主イベントの開催)

『出口戦略(どのように活動を持続していくか)』
資金面
・未来ISSEYが仕事を受注・発注した売上
・講座の受講料での売上(対象者は条件により安価で受講可能とする。その他の一般受講者からは別途金額を想定する。)
・貸しスペースとしての売上
・地域・企業からの寄付人材面
・マイスタースクールでスキルアップした母親や子どもが仕事を継続すると共に、将来的にスクール講師・営業・広報等も担当していく。
・学生ボランティアは各学校への呼びかけはもちろん、大学サークルや高校の先生との連携で人材確保に努める。
・地域のシニア層にアピールするため、行政へのチラシ設置、社会福祉協議会での説明を行う。
・民間企業・社会福祉協議会・保健所・丸亀市等行政・観光協会(オンラインで参加・仕事の受注を全国展開)に定期的に伺ったり、受注できる仕事の紹介メールを送ったりするなど、積極的に営業活動を行う。
広報面
・SNS、広告等を活用したPR
・地域のイベントへ参加することにより未来ISSEYの活動のPRを行い、カフェやスクールの認知度拡大を行っていく以上のように、「病気など困難を抱える子どもとその母親が経験者や地域の人と共に集い、心理的・経済的自立を目指す」香川県初の事業に、未来ISSEYが核となって取り組みたい。

対象地域

香川県

休眠預金助成システム情報 ※外部リンク

【準備中】

資金分配団体

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